2009年10月8日
[ 国内知財情報 ]
ヒット商品に見る知的財産権シリーズ(特許3)
本シリーズの第3回は、「ヒット商品に見る特許3」と題しまして、「電子番組表」の特許について、紹介します。
ヒット商品に見る特許3 「電子番組表」 「特許第2838892号」
従来の問題点
従来、テレビ番組を録画装置で予約録画する方法として、バーコード予約の方法があった。この方法では、操作が直感的でなく、煩雑である、という問題があった。
上の画像は、ヤフー(株)のYahoo!テレビGガイドのHPの画像を引用したものです。
特許発明の特徴
各チャンネルの番組内容を表形式でテレビに表示するチャンネル/放送順序表示手段と、表示された番組内容の表において、任意の位置を指定するための位置指定手段と、を備える。
特許発明の効果
操作者は、テレビに表示された番組内容の表において、所望の番組内容を位置指定手段で指定するだけで、予約の操作ができる。つまり、新聞の番組欄を見て所望の番組を選ぶのと同じように、直感的な操作で予約録画できる。
教訓
・本特許は、試作品等なしでアイデアのみが弁理士に持ち込まれ、そのアイデアに基づく特許出願が特許となったものである。
⇒アイデアのみでも特許が取得できる場合があり、アイデアを考えたら、まず弁理士に相談すべき!!
・電子番組表関連の発明は、まだまだ今後も出現しそう!
・SF映画、SF小説に出てくるものに、発明のヒントがある!!