2009年10月22日
[ 国内知財情報 ]
ヒット商品に見る知的財産権シリーズ(特許4)
本シリーズの第4回は、「ヒット商品に見る特許4」と題しまして、ゲームソフトである「ファイナルファンタジー」の特許について、紹介します。
ヒット商品に見る特許4 「ファイナルファンタジー」 「特許第2794230号」
従来の問題点
従来のゲームでは、プレイヤキャラクタと敵キャラクタとが戦闘を行うときには、操作者がプレイヤキャラクタに対して何らかの操作をするまで、敵キャラクタは攻撃を仕掛けることがなく、実際の戦闘のような臨場感に乏しかった。
上の画像は、(株)スクエア・エニックスのHPの画像を引用したもので、上の図面は、特許第2794230号公報中の図面を引用したものです。 注)「FINAL FANTASY」は、(株)スクエア・エニックスの登録商標です。
特許発明の特徴
・キャラクタ毎に計時手段を用意し、計時手段が所定時間を計時し終えたときに、その計時手段に対応するキャラクタが、所定動作を行うように制御される。
・キャラクタの所定動作が終了したときには、再び計時手段が所定時間を計時し始める。
特許発明の効果
操作者がプレイヤキャラクタに対して何らかの操作をするか否かに関係なく、所定時間が経過すると、敵キャラクタは攻撃を仕掛けることになる。
したがって、従来のゲームに比べ、実際の戦闘のような臨場感があり、スピーディーなゲーム展開を楽しむことができる。
教訓
・楽しさの追求、面白さの追求、ハラハラ・ドキドキの追求には、アイデアの種がある!!