2021年4月13日
[ 国内知財情報 ]
審査官とのオンライン面接を活用しましょう
特許出願の審査が円滑かつ的確に進むようにするための有効な手続きとして、審査官との間で行われる「面接」が活用されています。1995年には特許庁において「面接ガイドライン」が策定され、以後、改訂が随時行われてきました。
近年では、インターネット回線を利用したオンライン面接システムも導入され、利便性もより向上しています。
<特許庁>オンライン面接システムを用いた面接について
https://www.jpo.go.jp/system/patent/shinsa/mensetu/telesys_mensetu.html
オンライン面接システムでは、最大10拠点からのアクセスが許容されます。参加者は、それぞれ都合の良い場所からアクセスして面接に参加することができます。
特許庁に出向いて面接を行う場合、移動の時間や費用がネックとなっていましたが、オンライン面接システムを活用することで、そういった時間や費用を抑えられます。
面接では、代理人を含む出願人側は、例えば次のような事項について審査官に提示及び説明することができます。
・出願された発明の技術的特徴
・出願された発明と先行技術との対比(相違点)
・明細書等の補正案
面接での審査官との意見交換、議論を介して、特許されるかどうかの予測可能性が高まり、また、特許され得るポイントを見出すことについても期待できます。
実際、面接を実施した出願のほうが面接を実施していない出願よりも特許査定率が高かったというデータも公表されています。
このように、面接の実施には大きなメリットがあります。
当法人では、随時、審査官との面接のご依頼を承っております。上述のようなオンライン面接を積極的に活用することで出願人様のコスト負担を抑えることも可能ですので、ぜひお気軽にお問合せください。
弁理士:岩田誠