2010年4月30日
[ お知らせ ]
中華商標協会訪日交流会
2010年3月25日~27日の日程で、中国国家工商行政管理総局(中国における商標全般を管轄している公的機関です)の外郭団体である中華商標協会の代表団が来日し、日本弁理士会との交流会が開催されました。
この交流会に、運営チームの一員として岩田が参加しましたので報告します。
交流会は以下のプログラムにて開催されました。
平成22年3月25日(木)
■内部会議(クローズドミーティング):弁理士会館
日本弁理士会筒井会長の挨拶の後、中国側代表団の団長であります劉燕 中華商標協会秘書長から挨拶がありました。
その後、日本における弁理士制度について、日本弁理士会水野副会長より紹介がなされました。
下記の写真はミーティングの様子です。
■知的財産高等裁判所見学:知的財産高等裁判所長室
知財高裁 塚原所長から、知財高裁の概要、日本における知財関連訴訟の実態、現状、各国との比較、知財高裁所長としての取り組みなどの紹介がなされました。
中国側代表団は日本の知財制度に非常に高い関心を持っているようであり、積極的に質問が出されるとともに、あちこちで議論が交わされ、非常に活気ある場となりました。
■特許庁見学:特許庁16階特別会議室/審査室
中国側代表団からの事前質問に特許庁側が回答するという形で意見交換がなされました。
平成22年3月26日(金)
■記念講演会(オープンセミナー):弁理士会館
(1)「中国における商標戦略の実施状況の紹介等」
講演者:中国国家工商行政管理総局商標局 徐志松 氏
(2)「中国における著名商標の司法保護」
講演者:中国最高人民法院知的財産審判庭審判長 于暁白 氏
(3)「日本における著名商標の司法保護」
講演者:東京地方裁判所総括判事 阿部正幸 氏
(4)「中国商標評審基準の紹介及び典型事例の分析」
講演者:耿 娟娟 氏
■レセプション:日比谷松本楼
裁判所及び特許庁からの来賓も迎え、日比谷松本楼にてレセプションが催されました。参加者は約70名弱でした。
平成22年3月27日(土)
■エクスカーション:隅田川クルーズ、浅草
日の出桟橋から浅草吾妻橋までの隅田川クルーズを中国側代表団の楽しんで頂きました。桜の満開の時期には少し早かったようです。
所感
当法人と取り引きのある中国の特許事務所からも参加があり、交流を深めることができました。また、中国の商標実務に関して意見交換することができ、有益な情報を数多く得ることができました。当法人のお客様により良いサービスを提供すべく、今回得られた情報・経験を最大限活用していく所存です。
弁理士 岩田誠