2010年6月24日 [ サービス紹介 ]
よくある問い合わせ　第４回　意匠・商標

　よくある問い合わせとその回答（ＦＡＱ）について第３回までは特許に関するものを紹介しましたが、今回は意匠・商標に関するものを紹介いたします。なお、回答の内容は２０１０年６月現在のものですので、将来変更される可能性があることをお含みおきくださいますよう、お願い申し上げます。

第４回　意匠・商標

■ 意匠権というのはどういうものですか？
■ 意匠登録出願をしたいと思っていますが、何を準備すればよいですか？
■ 特許出願をしたほうが良いのか意匠登録出願をしたほうが良いのか判断しかねているのですが・・・。
■ 意匠登録出願の費用はどれくらいかかりますか？
■ 出願前に公知意匠調査をしてもらうことは可能ですか？
■ 商標権というのはどういうものですか？
■ 商標登録出願をしたいと思っていますが、何を準備すればよいですか？
■ 商標登録出願の費用はどれくらいかかりますか？
■ 出願前に先行商標調査をしたほうがよいですか？
■ 出願前の先行商標調査の費用はどれくらいかかりますか？

意匠権というのは、美観を起こさせる外観を有する物品の形状・模様・色彩のデザインに関する権利です。意匠権を取得するためには意匠登録出願を行う必要があります。意匠に関しての基礎知識は、例えば、こちらをご覧ください。




意匠登録出願には６面図が必要ですので６面図をご準備ください。なお、６面図とは、正面図、上面図、背面図、底面図、右側面図、及び、左側面図です。貴社よりいただいた手書き図から当方で出願用の意匠図面をおこすことも可能ですが、電子データ（可能であればCADデータ）をいただけるとスムーズに出願できます。実物をお貸しいただいても構いません。




どの部分にどのような特徴があるかによって判断が変わりますので、工夫された内容をご説明いただければ、当方よりご提案いたします。




出願時点でおよそ１０万円、登録時点でおよそ８万７千円必要になります（いずれも印紙代込み）。拒絶理由が通知された場合は、その応答費用として、１回あたりおよそ５万円～１２万円程度必要になります。事前に御見積書をお出しすることができます。




可能です。調査対象数によりますが、５万円～１０万円ほどでできます。ただ、意匠の場合は特許の場合と比較して出願費用全体に占める調査費用の割合が高くなりますので、調査はお客様自身の自己調査のみにとどめて出願してしまうのも一案です。




商品や役務（サービス）の出所を認識可能とするために使用される標識（文字、図形、記号、立体的形状等）に関する権利です。商標権は、商標（標識）と、その商標を使用する商品・役務とがペアになって権利が成り立っています。そして、他者がその商品・役務と同じか又は似た商品・役務にその商標を使用することを禁止することできます。なお、商標権の存続期間は１０年間で、１０年単位で何度でも更新することができます。




商標登録出願は、商標（文字、図形、記号、立体的形状等）と、その商標を使用する商品・役務（サービス）を指定することによって行います。したがって、商標をご提示いただくとともに、その商標を使用する商品・役務に関する情報を教えてください。具体的にどの商品・役務を指定すると貴社にとってメリットがあるかについては、当方よりご提案いたします。





商標登録出願は、指定する商品・役務の属するグループの数（区分の数）によって費用が変動します。区分の数が１の場合は、出願時点でおよそ７万５千円、登録時点でおよそ９万５千円必要になります（いずれも印紙代込み）。拒絶理由が通知された場合は、その応答費用として、１回あたりおよそ５万円～１２万円程度必要になります。事前に御見積書をお出しすることができます。




商標の場合は、特許等と比較して低額で調査できますので、先行商標調査を実施することをお勧めしています。




調査対象とする商品や役務の数にもよりますが、１５，０００円（税別）から可能です。



弁理士 衛藤寛啓